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沙田萬佛寺―金ピカの羅漢像はギャグだが、含まれた意味は深い 執筆者 : Cinemaで歩く香港

 
VOL.28


沙田萬佛寺
★MTR東鐵線(イーストレールライン)「沙田」駅下車。B出口より徒歩約15分。グラウンド・セントラル・プラザ方面へと進み、沙田政府合署との間の道「上禾輋路」を右折、突き当たりに看板が見える。

金ピカの羅漢像はギャグだが、含まれた意味は深い

ある像はありえないくらい伸びた腕をかざし、ある像は今にも泣き出しそうな下がり眉でこちらを見つめている。しかも全身金ピカ。不謹慎だが、見ただけで思わず噴き出してしまいそうな仏像の数々を、威厳たっぷりにスクリーンに映し出した「インファナル・アフェア」の撮影チームのセンスはため息ものだ。

警察にスパイとして紛れ込んだマフィアとマフィアに成りすました警察官が、緻密な策略のもと、互いの内部情報を奪い合うスリリングな本作。ファーストカットで突如姿を現す金ピカ羅漢仏像は「沙田萬佛寺」のもの。この寺院は、主人公のマフィアが、スパイになるべくボスから指令を受ける場所として登場する。

この作品の原題は「無間道」で、「無間」とは仏教用語で「永遠に助からない」という意味。八大地獄とされる地獄の中でも最も苦しいとされる「阿鼻地獄」を別名「無間地獄」といい、タイトルはそれに因んでいる。スパイという身で数々の苦難を負う彼らはまさに地獄を生きているかのよう。地獄のような苦しみの幕開けの場所として選ばれた沙田萬佛寺は、「阿羅漢像」を祀ることで仏教国の中でも知名度が高く、「無間」というテーマを強調するためにも大きな役割を成しているといえよう。その意図を知った上でこの寺を訪れると、金の像たちのそれぞれの表情も深くしみることだろう。
Cinema Info
インファナル・アフェア

インファナル・アフェア
三部作 スペシャル・パック
発売元:キュービカル・エンタテインメント
好評発売中

★警察官に扮したマフィア構成員と、マフィア構成員として組織に潜り込んだ警察官。才気に満ちた戦いが繰り広げられる!
 

 

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