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重慶大廈―幾人もがすれ違う中、ひとつの恋が生まれた 執筆者 : Cinemaで歩く香港

 
VOL.1


重慶大廈

(チョンキンマンション)
 
幾人もがすれ違う中、ひとつの恋が生まれた

(左)かつての重慶大廈。警官223号が犯人を捕まえるシーンに使われるのは、入り口向かって右の細い通路
(右)『恋する惑星』の中題は『重慶森林』、英題は『Midnight Express』。『Chungking Express』の文字に映画を連想する人も多い?
「そのとき彼女との距離は0.5ミリ。57時間後、僕は彼女に恋をした」。ウォン・カー・ワイ監督の出世作『恋する惑星』のオープニングで、そんなナレーションのもと、金城武扮する警官223号とブリジット・リン扮する金髪の麻薬ディーラーがすれ違うのが、ここ重慶大廈。ストーリー内で金髪女が麻薬密輸の準備をする場所として、また、警官223号が犯人を捕まえるシーンとして何度となく目にする場所だ。

同監督の作品『天使の涙』にも、この場所は使われている。マンション内に混在するゲストハウスの中のひとつ『Chung King House』は、主人公の口がきけない青年が、宿を経営する父親と暮らす場所。実は父親役は、実際にこのゲストハウスのオーナーなのだとか。『恋する惑星』で、この宿は金髪女の滞在宿として映る。

重慶大廈は、現在では建物外に大画面やエスカレーターが設置され、以前の〞怪しくミステリアス〝な印象は薄れつつあるが、当時と変わらず、インド人をメインに多国籍の人々が集まる雰囲気に、映画の世界の面影を感じられる。
 
Cinema Info
『天使の涙』

デジタル・リマスター版3,990円(税込)
発売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン好評発売中

★『恋する惑星』同様ストーリーが交差する。ハチャメチャだけど、ラストで泣ける!
『恋する惑星』

デジタル・リマスター版3,990円(税込)発売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン好評発売中

★★警官223号と麻薬ディーラー、警官663号と小食店で働く娘の恋の模様を描く。

 

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